名久井直子さん
2022年10月30日
──trippenってどんな靴?
一番長く、愛用しつづけている靴です。
──trippenとのおもいで
赤いサンダルは2000年前後に買っていまだに愛用しています。
ラフォーレ原宿にあった店舗で買った記憶です。
写真を見返すと、たくさんのtrippenと一緒に旅にでたりしていました。
2001年には広島県に行っていたようです。
ぼけぼけの写真ですが、わたしにははっきりとtrippenが見えます…。
紫色の革で紐がついたタイプ。靴底は偶蹄類みたいになったやつで、
明るい緑でした。紐は3回、底も3回リペアにだしたのですが
3回目には明るい緑の靴底はなくなってしまって、すこし残念でした。
2002年くらいには、ベルリンのお店に行きました。
迷いに迷って2足買ってスーツケースに詰め込みました。
中庭みたいになったお店にときめきました。
そのときもtrippenを履いていたのですが、
あまりに履きすぎて味がでていたブーツで、
お店のひとに「うちの商品に見えなかったわ!」みたいなことを言われ、
お互い片言の英語で話して笑った記憶です。
──これからどんなtrippenを履きたいですか?
今までと同じように、「おっ」と出会ったtrippenを履いてゆくのだと思います。
名久井直子 / ブックデザイナー
ブックデザイナー。1976年生まれ。武蔵野美術大学卒業後、広告代理店に入社。2005年に独立し、ブックデザインをはじめ、紙まわりの仕事に携わる。第45回講談社出版文化賞ブックデザイン賞受賞。「マームとジプシー」とtrippenのクリエイション「BEACH」「BOOTS」「CYCLE」などにも関わる。